子どもから年配まで 幅広い世代に支持される「ふりかけ」 

廿日市市にある広島工場を訪ねました。

田中食品 開発部 平本良太 さん
「こちらが原料を選別している部屋になります」

人の目による原材料の最終選別が行われていました。田中食品では、現在170種類のふりかけを販売していますが、そのほとんどが、この工場で製造されています。

田中食品 田中孝幸 社長
「物価高の中で、毎日食べる食事の中で、金額を抑えてですね、より栄養価の高いものを食べ続けるっていう中で、ふりかけが選択されているのではないかなという風に考えてます」

工場では、自分の好きなふりかけを作る『ふりかけ作り体験』を行っています。

見学に訪れていた園児
(ふりかけ好きな人?)
「はーい」
「タマゴ・シャケ・野菜」
「ノリ」
「めんたいこ」

ふりかけは、子ども以外のさまざまな世代で支持されていると話します。

田中食品 田中孝幸 社長
「年配の方は、ソフトふりかけって言って、ちょっと水分値の高いもので、イカ、昆布とか梅、ひじきとか、そういったものを買われたりとか。一方で、このデジタル化が普及してSNSで、サラダとか料理にかけたりっていういろんな使い方が広がっていって需要が増えているのではないかと」

田中社長は、新商品の開発に長く関わってきました。中でも、「広島ふりかけシリーズ」は、地元の食材にこだわり抜き、寝る間も惜しんで開発したそうです。

田中食品 田中孝幸 社長
「(ふりかけ開発は)早くトレンドを先取りしすぎてもダメ、10年ぐらい経って伸びてくる商品もありますし。1回自分が生み出した商品をやめずに、ずっと育ててくっていくことが大事。この間には赤字を切ることもあるんですけども、やっぱり自分が思いを込めて作って、この後は時代の環境にうまくはまるかどうかを常に考えます」