当初、監督は「上背がなくても勝てるチーム」にするため「プレーを全力でやり切る」という姿勢を、チームに徹底して植え付けました。

そして、2019年、この年初めてインターハイとウインターカップ出場を果たすと、以降、鳥取県の高校バスケは鳥取城北の時代を迎えます。
しかし…

鳥取城北男子バスケ部 河上貴博監督
「ディフェンスの粘り強さだったりとか、ルーズボール、リバウンドそういったところの強度の高さというのが、やっぱり1つ1つ僕らが初めて(全国に)出たころは足りていなかった」

体感した全国の強豪との「差」。
それは、技術以前に「意識」の差でした。

(練習中の指導)
「だから、お前らなんでしゃべんないの?アウトナンバーじゃないの?まったく良い練習じゃない、ただやってるだけ雰囲気で。なんのこだわりがある練習の中に。まったくない、ただ言われたメニューをやってるだけ。そんなんじゃうまくならない」

監督は練習で「こだわる点」を再確認し、精度や強度をさらに上げて
いきました。

同時に、県外の有望選手や高さ不足を補うため、外国人留学生のスカウトにも力を入れ、1つ1つ全国との「差」を埋めてゆき、それが、今回結実したのです。