防衛費負担・兵器購入は「日本の判断、アメリカに決めてもらう話ではない」
ーー2017年の安倍総理とトランプ氏の会談では、共同会見で「私が大事だと思うのは安倍総理がアメリカから大量の兵器を購入することだ」なんて言われ、今の日本の「GDP2%」に繋がったともみられてるわけですけど…。今回も終わった後に防衛費の負担が増えるなんてことは。
石破総理:
それは日本が判断することであって、アメリカに決めてもらう話ではありませんよね。必要であればGDPの2%でも足りないってことはあるでしょう。そうでなければ2%で十分だってこともあるでしょう。何にしても、かつてはF35という高額な戦闘機を100機買いましたということであるわけだが、おもちゃを買うわけじゃないんで。日本の周りの安全保障の環境に照らして、防衛装備品だとすれば、一体今、日本が必要としているものは何だと。そしてアメリカの兵器を買った場合に、陸海空、どのようなメリットがあるかってことをきちんと吟味しておかないとね。単に買いさえすればそれでいいってもんじゃないし、それによって日米同盟がより強くなるということがきちんと確認でき、日本の納税者が納得するということでなければ、それはいかんのじゃないですか。

習近平氏との日中首脳会談 “信頼関係高めるため、最も良い時期に訪中”
ーー日中首脳会談について。習近平主席から親書も届いたということですが、いつ頃に。
石破総理:
岩屋外務大臣や森山幹事長、公明党の西田幹事長も(中国に)行かれましたよね。これは重層的にいろんな人が行くわけであってね。アメリカ、中国、そして私も年が明けて、マレーシア、インドネシアに行きましたよね。そういういろんなところとの外交を組み合わせていきながら、日米韓のような話し合いもあるわけで…いつがいいのかなと。
李強首相が来るとすれば、それと呼応する形でいつがいいのか。それは総合的な判断ですがね。やはりAPECで習近平さんと話をする機会もありましたが、防衛大臣のときなんかもそうだったんだけども、会う回数は多ければ多いほどいいですよ。それによって信頼関係も高まるわけだし、妙な誤解みたいなものはなくなっていくんだよね。我々として中国に対して、例えば拘束されてる邦人どうするんだと。あるいは水産物、お米、牛肉、いろんな課題があるわけじゃないですか。日本人殺傷事件なんかもありましたよね。課題は課題としてきちんと解決をしていきながら、信頼関係を高めるために最も良い時期に訪中もする。でもこっちが行くばかりではない。向こうからも来てもらうわけで、そこはもうきちんとかみ合った形で進めていきたいと思いますね。