「加賀野菜料理」へ込める料理人の思い

料理人のオリジナルメニューを輝かせる加賀野菜には、生産者・流通・行政、さまざまな人の思いが詰まっています。

ネコジャラシ・シェフ 和田康平さん「季節に合わせてできるだけ加賀野菜を使ったメニューというものを作ってメニューの方にも加賀野菜の名前をしっかり載せてお出ししている。一度食べてもらえればみなさんおいしいということがわかっていただけると思うので、それによって生産者の方がどんどん生産できるように流通できるように少しでもお役に立てればと思っている」

独自ブランドとして値打ちもある加賀野菜ですが、弱点もあります。品種改良をせずに自前の種を取って代々栽培を続けることから病気に弱く、生産量が安定しない点があります。

加賀野菜に認定されているのは「金沢せり」や「二塚からしな」のほか、「金時草(きんじそう)」「加賀太きゅうり」など15品目ですが、後継者不足も大きな課題で、昔は20軒ほどあったという「金沢せり」の生産者も今では2軒のみとなっています。

流通量を確保し、経営的にも安定させることが新規就農者を増やすことにつながるため、金沢市や農産物ブランド協会ではさまざまな取り組みで加賀野菜の認知度をアップさせ消費拡大につなげたいとしています。