クマの生態を正しく理解し子どもたちの被害を未然に防ごうと、盛岡市で31日児童館の館長などを対象とした研修会が開かれました。
この研修会は、市街地でのクマの出没が増加傾向にあることを受けて、県盛岡広域振興局が去年から開いているものです。
今回は普段から子どもに接する機会の多い盛岡市内の児童館や児童センターの館長や職員など23人が参加しました。
研修会で講師を務めたのは、クマなど野生動物の生態に詳しい岩手大学農学部の山内貴義准教授です。
研修会の参加者は大きな声を出さないことや、背中を見せずに距離をとることなどクマと遭遇した場合に気をつけることを学んでいました。ボードゲームで植林の推進や電気柵の設置などクマとの共生に必要な対策も学んだ参加者は、きょうの経験をそれぞれが担当する施設を利用する子どもたちに伝えることにしています。