日本資本主義の父として近代日本の礎を築いた渋沢栄一と、鉄道王と呼ばれた山梨市出身の実業家・根津嘉一郎に関する企画展が開かれています。

山梨市の根津記念館では去年、新1万円札の顔となった渋沢栄一と山梨市出身の根津嘉一郎に関する写真やパネル、当時の資料などを期間限定で公開しています。

2人の半生や業績、企業家としての信念が紹介されていて、根津嘉一郎が社長を務めた東武鉄道で、橋の一部として実際に使用された貴重なレンガも展示されています。

このレンガは渋沢栄一が創業したレンガ会社が明治時代に作ったもので、鉄道の歴史を感じることができます。

山梨市教育委員会 生涯学習課文化財担当 岡峰子さん:
「(渋沢栄一と根津嘉一郎が)社会貢献に尽力していった様子を紹介しておりますので、(当時の様子を)想像しながら見ていただければと思います」

このほか、根津嘉一郎が教育振興の一環として県内すべての小学校に贈ったピアノのうち実物の1台が置かれていて、誰でも自由に弾くことができます。

この企画展は3月20日まで開かれています。