ことしに入り、岩手県内の養鶏場では高病原性鳥インフルエンザの発生が相次いでいます。このことを受け、県と農林水産省は30日、対策を強化するための会議を開催しました。

「鳥インフルエンザまん延防止強化連絡会議」は、県と県庁に設置されている農林水産省の現地対策本部が共同で開いたもので、リモートで県養鶏協会や県チキン協同組合の関係者も参加しました。
県内では2日、盛岡市の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザが初めて確認されました。

これまでに盛岡市と軽米町で合わせて5例が発生していて、その防疫措置として、29日までにニワトリ123万羽の殺処分が終了しました。
相次ぐウイルスの発生を受け、25日からは県内501戸の養鶏場を対象に緊急消毒も行われています。
30日の会議には農林水産省の家畜衛生に関する委員会で専門委員も務める白田一敏獣医師が参加しました。
白田獣医師は「養鶏場にカラスなど野生の鳥がウイルスを侵入させる可能性も考えられる」と指摘しました。

対策については
・養鶏場の換気口を不織布で覆うこと
・鳥を寄せ付けないよう大きな音の出る機械を設置する
ことなどが挙げられると説明していました。
会議に参加した関係者は、まん延防止対策の重要性を改めて確認していました。