福島第一原発から取り出された燃料デブリについて、核燃料の成分であるウランが表面に広く分布していることが、JAEAの分析でわかりました。

去年11月に、福島第一原発2号機で取り出された燃料デブリは、JAEA=日本原子力研究開発機構などが分析を続けています。

JAEAがデブリの表面5か所の元素を分析したところ、いずれの場所からも燃料の成分であるウランと、鉄が検出されました。ウランの量については場所によってばらつきがあり、JAEAは「不均一だがウランが広く分布していると考えられる」と分析しています。

このほか、原発の構造物の成分であるクロムやニッケルなども、合わせて検出されました。これで、外観などから分析を進める非破壊検査は終了しました。

JAEAでは、去年12月までに、デブリをステンレスの棒で砕いていて、これらを他の分析機関に分けて、さらに分析を進めることにしています。

※画像はJAEA提供