民間に委託せず、警察が直接飼育や訓練を行う「直轄警察犬」を大分県警が導入しました。現場への出動を目指し、訓練を重ねる2頭を取材しました。

大分市高江にある大分県警鑑識科学センター。新たに犬舎が整備されたこの場所で2頭の警察犬が訓練に励んでいます。ジャーマンシェパードの「アロー号」と、ラブラドールレトリバーの「ロッキー号」です。

県警鑑識課 高野羽瑠菜指導士:
「いろんなものに興味を持ってくれて興奮しすぎる面もありますが、なんでも楽しんでやってくれるのでとてもいい子です」

全国に1200頭以上いる警察犬は、運用の面で警察が直接飼育や訓練をする「直轄警察犬」と、民間が担う「嘱託警察犬」の2つに分けられます。

大分県内の警察犬の出動件数は増加傾向の一方、その数は2015年の30頭から現在は14頭にまで減少しています。

県警鑑識課 松尾淳鑑識指導官:
「民間の指導士が高齢化してきて、若い人材が育っていないというのが事実上あります。警察犬を有意義に使える制度を設けて直轄警察犬の導入に至りました」