TBSテレビお昼の情報番組「ひるおび」でおなじみの気象予報士・森朗さんと、過去の天気から最新の天気予報まで天気に関するありとあらゆる情報をお届けする「お天気タイムマシン」。今回のテーマは日本で唯一の気象神社。みなさんは知っていますか?(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)

“日本で唯一”気象神社はどこにある?

結婚式や学校行事、野外ライブなどの晴れを願ったり、気象予報士の合格祈願などが書かれた下駄絵馬。ここは日本で唯一“気象の神様”を祀る気象神社です。

「あした天気になぁれ」天気占いをモチーフにした下駄の形の絵馬。天気に関するたくさんのお願いごとが書かれています。

気象神社があるのは東京・杉並区。JR高円寺駅から徒歩1分の立地(氷川神社内)にあります。1944年(昭和19年)4月、大日本帝国陸軍の陸軍気象部の構内に造営されました。軍にとって気象条件は戦略、作戦を講じるのに大事な要素であったため、科学的根拠に基づいた予報がされていましたが、予報的中を祈願するなど気象観測員の心のよりどころとされていたそうです。

日本陸軍気象部のラジオゾンデ(気象観測器)による高層気象観測の様子とみられる(1941年)

そして戦後の神道指令で撤去されるはずの気象神社でしたが、調査漏れによって残存。先々代宮司が受入を決断して、高円寺氷川神社に遷座されることになりました。

高円寺駅南口から徒歩1分。氷川神社内に気象神社があります。

気象神社らしく“天気”へのこだわりも…

日本で唯一、天気のお願いごとができる神社らしく、鳥居の横には電光掲示板で気温や湿度が表示されています。さらに気象予報士の資格を持った神職(禰宜)もいらっしゃいます。

入り口には電光掲示板があり、「今」の天気がわかるようになっています。