企業にも影響 多様性目標見直しの動きも

熊崎キャスター:
トランプ大統領の強烈なメッセージを受けた各企業の対応も見ていきます。

【多様性目標 見直し】
・メタ
・マクドナルド
・アマゾン

【多様性目標 維持】
・コストコ
・アップル

多様性目標の見直しに関しては、各社で対応が分かれてきています。

早稲田大学の中林美恵子教授は「リベラルな理念を掲げていた企業も、政府の方針に歩調を合わせ、多様性目標を見直し始める可能性は十分にある」としています。

井上キャスター:
こういった流れが日本に飛び火するのは嫌だなと思います。性別は「男と女の2つ」だというのは、考えることを諦めている気がします。人間はそんなに単純ではないし、さまざまな文化・考え方があるということをシャットダウンして全部シンプルにする、そして、それに熱狂する人がいるという怖さも感じます。

萩谷弁護士:
そういう考え方に迎合していく流れができることは非常に危険で怖いことだと思います。

今は企業でも多様性が求められていて、人権尊重の中で多様性がどれだけ尊重されているか、投資の判断としても非常に大きいものでした。

「多様性が尊重されていない企業には投資できない」という考え方が、アメリカを中心とした世界の流れだったが、そうした流れが止まることは企業としてのあり方にも問題が出てくるように思うので、すごく心配です。

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<プロフィール>
萩谷麻衣子 弁護士
結婚・遺産相続などの一般民事や、企業法務を数多く担当