2022年7月、日本大学の理事長に就任した林真理子さんが、就任後初めてテレビのインタビューに応じました。日大といえば近年、悪質タックル問題や元理事長の逮捕など、不祥事に揺れてきましたが…信頼をどう取り戻すのでしょうか?「お飾りではなくガツガツやる」「失敗は許されない」と林さんは語ります。
■テレビ初インタビュー 日大 林真理子理事長

林真理子 理事長
「どうぞ、お入りくださいませ」
小川キャスター
「失礼します。赤い絨毯に赤い椅子…」
ここは日本大学の理事長室。
小川キャスター
「ここに家宅捜索が入った?」
林真理子 理事長
「色々入ったんだよね?それは本部の人たちにとってはつらい歴史だろうと思います。やっぱり、自分の職場に入るってすごく辛いことだと思います」
日大では2021年、付属病院をめぐる元理事らの背任事件に端を発し、田中英寿元理事長の脱税が発覚。
大学のトップが逮捕され有罪判決を受けるという、異例の展開を辿りました。

急務となった大学の再建に白羽の矢が立ったのが、日大出身で直木賞作家の林真理子さんです。
家具や照明は元理事長が使っていた当時のままだという部屋。

大きな金庫も残っていました。

林真理子理事長
「この中には常に8000万円入っています」
小川キャスター
「え!」
林真理子 理事長
「嘘ですよ。嘘。ハンコしか入ってない。空っぽ」

小川キャスター
「でもあったんですかね。過去には」
林真理子理事長
「わからない…。なんでこんなに大きい金庫が必要なんですかね」

一連の事件の背景にあったとされるのは“日大のドン”と呼ばれた元理事長への権力の集中。
林さんが改革を進めるためには、まず元理事長の影響を排除することが不可欠だと言われています。
林真理子理事長
「大変に君臨していた人ですから。それを、おばさんが3か月で全部はね除けるなんてことは非常に難しいことだなと思って」
小川キャスター
「田中元理事長の息遣いと言うのは感じますか?」

林真理子理事長
「個人的には(元理事長と)まだ仲いいし、何か悪いですかっていう方がいらっしゃいます。私は個人的な絆まで絶とうとは思いませんけども、『一毛たりとも、そういうものはこの職場には持ち込まないでください』と言っている」