なぜ中国でマグネット人気? 博物館がブームの火付け役か

良原キャスター:
そんななか今、中国の方に人気になっているのがマグネットです。なぜなのでしょうか。

現地メディアによると、マグネットブームの火付け役となったのが、北京にある「中国国家博物館」です。143万点以上を所蔵している中国最大級の博物館です。

2024年7月、PR用として展示物をモチーフにしたお土産を販売したら大ヒットしたといいます。

アイスキャンディーなどのお土産のほか、国宝の「孝端皇后鳳冠」を模したマグネット(金属製が約1418円、木製が約988円)がとても繊細な作りで人気になり、約4か月で53万個以上を販売したそうです。

それから中国各地でもマグネットが販売されるようになり、海南省の博覧会には、中国の伝統的な七宝焼きで作られたマグネットがありました。たとえば龍が描かれているようなものがあります。

また、上海のお土産店にもたくさんの種類のマグネットが並んでいて、大変人気があるそうです。

一方、日本でマグネットを販売している「ペノン」に話を聞きました。ペノンはヨーロッパ視察の際、ニースやモンテカルロなど、各地の象徴的な風景を模したユニークで種類豊富なマグネットを見て、開発を進めたといいます。

日本でもこういったものができないかと、2024年10月に「旅するマグネット」を発売しました。

現在は17都道府県で約100種類があり、47都道府県を目指しているとのことです。

美濃焼で作られているそうですが、タイルのような触り心地で、ボコボコと凹凸があり、とても可愛らしいです。厚みや、ずっしりとした重みもあります。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
リアルに描くというよりは、少しポップな感じですね。

良原キャスター:
他にも、“TOBA”と描かれたうえに海女さんが乗っかっている三重県の「鳥羽の海女さんたち」や、小倉トーストやゆで卵が描かれた愛知の「あいちモーニング」といったマグネットがあります。

面白いことに、それぞれ地元のイラストレーターさんが描いているそうです。

ホラン千秋キャスター:
中国でもマグネットは売っているけれども、日本で物珍しいデザインや柄のものを買いたい欲があるということでしょうか。

良原キャスター:
きっと中国の方は、日本にしかないものを求めに来ているのだと思います。