バラエティに富んだ本を目当てに、月に何度も『ののさま文庫』を訪れる地元の小学生もいます。

【長岡市在住 小学3年生】
「好きな本を見つけたりするのが好きだから。近くに図書館がないから、ここに来て本を読んでる。怪談の本とかが好き…」

『ののさま文庫』は、オセロや折り紙も楽しめる、地元の子どもたちの憩いの場にもなっているようです。

幸子さんとは2年ほど前からの読書仲間だという長岡市の須佐和子さん(43歳)も、常連客のひとりとして『ののさま文庫』での会話を楽しんでいます。

「こんな本が面白いよというのを教えてもらったり…。同じ本を読んでると解釈が違うので、いろいろな感想が出るのが面白い」

『ののさま文庫』のオープン当初はなかなか人が集まらずに苦労もしたそうですが、今では多い時に1日20人は訪れるそうです。

【照覚寺『ののさま文庫』管理人 竹内幸子さん】
「常連さんがいらっしゃって、その方たちに支えられて、その方たちと交流するのが楽しみでずっと続けてきた。お寺のことを知ってもらったり、お寺ってもっと気楽に来ていいんだよってことを知ってもらえたら嬉しい」

最近では、読書を目的とした人たちだけではなく、悩みの相談で幸子さんを訪ねる人もいるそうです。週に2日間のオープンではありますが、お寺の図書館『ののさま文庫』は地域に根付き始めています。