「怒り」をコントロールして2021年にマスターズ初制覇

松山英樹選手:
勝つ前まではゴルフの状態はそんなに悪くない状況だったんですけど、それがなかなか結果とリンクしなくて。
チームのみんなにもしょうもないことで怒ったりしていて、なんでこんな怒っているんだろうなって(マスターズの前の)試合が終わった後に気づいて、怒っても仕方ないなと思って。
悪いものを今週全部出したから、来週良いことがあるよと思いながら、怒るのをやめようと思いながらやっていました。

恵 俊彰:
やっぱり怒らない方がいいですか?

松山英樹選手:
ゴルフの状態が少しずつ良くなっているのを、「怒り」で自分で下げてしまったというのがあったので、そこはやっぱり前の週の怒りすぎて、自省したのが凄く良くなったのかなと。

ゲストの丸山さんはゴルフというスポーツにおいてアンガーマネジメント、「怒り」のコントロールがいかに難しいか語ってくれました。

スタジオゲスト 丸山 茂樹氏:
ゴルフって五つの要素、メンタル・ドライバー・アイアン・アプローチ・パターとあるんですけど、一つでもアベレージから下がるとスコアにならないんですよ。このバランスを整えるのが非常に難しい。
この世界は本当にミスが付き物なので。イライラすると大変。でもイライラしてしまうんです。だからゴルフの状態は悪くないけどまとまらない。

それでも「怒り」をコントロールすることで2021年のマスターズではアジア勢初となる優勝を飾った松山選手。この「怒り」のコントロールは受験にも必要だとコメンテーターの清水さんは話します。

教育アドバイザー 清水章弘:
例えば英数国理社、5教科あったときに全部うまくいくって基本的にありえないので、1教科目が悪かった時にこの試験はだめだってみんな思いがちなんですけど、冷静に考えてみれば5教科全部うまくいった試験って今までないはずなんですよね。
2つくらいはたいてい失敗するので大丈夫だよって伝えてはいるんですけれども、やっぱり動揺しちゃうのが受験生なんですよね。
どうやって落ち着かせるかって大変ですよね。でも、失敗する前提だって最初に知っておくことって凄く大切だなって思いました。

(ひるおび 2025年1月9日放送より)
==========
<プロフィール>
丸山茂樹氏
1992年プロ入り国内ツアー10勝 米ツアー3勝
オリンピック3大会連続 ゴルフ日本代表監督