日枝氏の姿なし「企業風土の礎を作っている」
フジテレビ社員からも厳しい声が上がった会見。一連の問題を受け、フジテレビは嘉納修治会長と港浩一社長が1月27日付けで辞任することを発表しました。
新たな社長には、「ドラゴンボール」や「ちびまる子ちゃん」などの人気アニメを手がけてきたフジ・メディア・ホールディングスの清水賢治専務取締役が就任するということです。

フジテレビ 清水賢治次期社長
「魔法の薬はない。日々、ひとつずつ着実に策を実行していくこと。日々の信頼を少しずつ取り戻していくことを地道に誠実にやっていくことに尽きる」
社長・会長を一新し、信頼回復に取り組むことになるフジテレビ。ただ、記者からは…
記者
「日枝さんを辞めさせる発想はないのか」
会見中、 頻繁に質問が飛んだのが、日枝久相談役についてです。

1月27日正午すぎ、フジテレビ本社に入った日枝氏。フジテレビの労働組合は先週、2度にわたり意見書を提出し、日枝氏に会見出席を求めてきましたが、結局、会見に日枝氏の姿はありませんでした。
記者
「なぜ日枝久相談役がいない?」
フジテレビ 遠藤龍之介副会長
「この会見自体がフジテレビの問題なので、会長・社長以下で対応している」


1988年に社長に就任し、2001年には会長につくなど、フジテレビの黄金時代を作り上げた日枝氏。安倍元総理らとゴルフを楽しむなど、政財界とも親交がある実力者です。
現在はフジサンケイグループの代表を務める傍ら、フジテレビやホールディングスの相談役にも就任していて、影響力を持ち続けているとされています。
会見では日枝氏について…

フジ・メディアHD 金光修社長
「この企業風土の礎を作っているということに関しては間違いないと思う」
“企業風土の礎”を作ったと影響を認めたものの、今回の件について「日枝氏に相談はしていない」と説明しました。
記者
「この結果になっているのに、日枝氏は何ら責任をとらないのでしょうか?」
「なんで逃げるんだよ!」
会見中、日枝氏の進退についての明言はありませんでした。