2027年度末で運行休止が決まっている弘南鉄道・大鰐線についてです。焦点となっている代替交通の確保に関し青森県の宮下宗一郎知事は、「早いタイミングで県民に示したい」との考えを示しました。
弘南鉄道沿線の市長村長たちが27日に宮下知事を訪ね、大鰐線について要望をしました。
大鰐線の利用者数は1974年度の398万人台をピークに、昨年度は約27万人まで減少。赤字は昨年度まで13年連続となり、2027年度末で運行休止が決まっています。
27日の要望では、宮下知事に対し運行休止後の代わりとなる交通手段について、県が事務局を担い、共に検討することや弘南線への財政支援を求めました。
青森県 宮下宗一郎 知事
「県がリーダーシップをとって、市・町にまたがる路線でもありますので、代替交通は早いタイミングで県民にお示しできるようにしていきたい」
弘前市 櫻田宏 市長
「知事からは、早い時期に代替交通を示したいという話しがあった。大変心強く感じております。大いに期待しております」
また、沿線自治体では弘南鉄道の安全な運行を維持するため、弘南線では2030年度までに約5億円、大鰐線では2026年度までに約6000万円を当初より増やして支援することになっています。
宮下知事は安全対策の負担は県民負担の増加にもつながるとして、弘南鉄道に対して、さらなる経営の改善を求めました。