国論を二分した安倍元総理の「国葬」や「政治家と旧統一教会」そして「物価高」といったホットな時事問題について橋下徹氏がスタジオで大放談。「物価高」については「小中高、大学、そして海外留学まで税金でまかなうのに5兆円でできる」との試算を示して国家の教育投資を強調しました。

一番の問題は「賃金が上昇しない」こと

 ―――物価高の話です。10月は値上げのピークで、帝国データバンクによりますと、10月中に値上げされる食品は今年最多の6500品目超。コロナ禍に追い打ちをかけるような状況になってきていますが、橋下さんも大家族ですから、この物価高は多少影響するのではないですか?

 (橋下徹さん)
 「多少どころかもう大打撃。飯食う子どもらがゴロゴロいてるからきついね。もうインフレっていうのは、これは民主国家において政権の支持率が下がることです。物価が高くなると。ただ日本社会は物価を上げようということを今までやってきたわけ。物価高、物価高って言いますけど、今のCPIいわゆる物価総合指数は2.6%ぐらいだから、ちょっと上振れはしてるんだけど、大体2%の物価高を目指しましょうよってやってきたわけ。だから方向性は、本当はこの方向性なわけ」

 ―――目標達成している最中みたいなことですか?

 (橋下徹さん)
 「本当はね。だけど一番問題は、みんなが言ってるように賃金が上昇しないから。これダブルで上がらないと、物価と賃金が。だからアベノミクスについて物価が上がればいい、物価が上がればいいって言っていたんだけど、賃金が上がらないと結局こうなってしまうわけ。これがやっぱりアベノミクスの検証課題ですよ」

 ―――賃金が全然上がらないのはなぜだと思いますか?

 (橋下徹さん)
 「これはいろんな理由があるんだけど、僕の持論は、日本社会がある意味、雇用の安定性を重視しているから。だから給料をそこそこ安定させる、上昇させない代わりに、首も切らない。解雇もさせない。アメリカっていうのはものすごく流動性があるでしょ。いい人材を集めるためにどんどん給料が上がる。でも良い人材を集めようと思うと、組織に合わないという人を出していく。レイオフね。どっちの社会がいいかですよ」