宮城県涌谷町の寺で26日、子どもが放つ矢のあたり具合から今年1年の天候と作柄を占う伝統行事のやぶさめが行われました。

涌谷町箟岳にある箟峯寺で行われたやぶさめは、およそ600年前から続く箟岳白山祭(ののだけ・はくさんさい)の神事の一つです。

26日は、住職らおよそ20人が参加し、町内に住む小学生2人が交互に矢を放って、今年1年の天候と農作物の作柄を占いました。箟岳白山祭は県の無形民俗文化財に指定されています。

1年の月に見立てた12本全てが見事、的をとらえました。

矢を放った小学生の家族:
「かっこいい。私もやりたかった。感激。良かった」
箟峯寺松本坊 坊城延溟住職:
「8月と10月に台風が心配される。作柄は期待できる」

境内では、およそ100人の住民らが伝統ある行事を見守っていました。