雪原を歩いて描く青森県田舎館村の「冬の田んぼアート」が、2年ぶりに開幕するのを前に制作作業が行われました。

田舎館村の「冬の田んぼアート」は2024年、暖冬で雪が少なかったために中止され、2025年は2年ぶりの開催となります。アート作りの舞台となる「弥生の里展望台前」の田んぼでは、24日夜の開幕を前に「スノーアーティスト集団 It's OK.」のメンバーがスノーシューを履き、雪原を歩いて踏み固め、絵柄を描きました。

テーマは「GOD EYE・未来を見据える瞳」です。

スノーアーティスト集団 It's OK.
田澤謙吾 代表

「ここ1週間(雪が)降らなかったので、雪質はけっこう固め・重め。(踏んでも)それほど深く下がらないので、陰影は出にくい。なかなか壮大なものになる。サイズ的には過去最大になると思うのでお楽しみにしていただければ」

今回のスノーアートは、平川市に住むアーティスト・GOMAさんの原画をスノーアート風にアレンジしていて、「夏の田んぼアート」を上回る縦90m・横140mのサイズで描かれています。

田舎館村には年末年始に雪が降り続き、2024年とは打って変わって十分すぎるほどの雪がありましたが、開幕前になって暖かい日が続き、制作には難しいざらざらとした湿り気の多い雪質となったということです。

2021年2月のスノーアート制作では完成後、すぐに大雪が降り、一瞬で消えてしまったこともあります。

ダイナミックでありながら、一瞬の大切さや儚さが混ざり合っているのもスノーアートならではの魅力です。

「冬の田んぼアート」は26日まで開かれ、夜は午後8時までライトアップされます。