国民病とも言われる花粉症…山口県での今シーズンの飛散量は多いと予想されていて、花粉症の人にとってはつらい季節になりそうです。



山口市の「ののはなクリニック」では、例年よりも1か月ほど早く花粉症の患者が訪れ始めました。

兼定啓子院長は、例年よりもスギ花粉の飛散量が多いことを懸念しています。



ののはなクリニック 兼定啓子 院長
「多いと思います。しかも飛び始めがすごい早かった。去年の夏が猛暑だったので、スギの木を見るといっぱい花芽がついてますよね。いつ飛んでもおかしくないなと12月ぐらいからずっと思ってました」



県医師会によると、スギ花粉の飛散が始まったのは、今月5日から。

去年よりも13日早く、記録が残る2007年以降で最も早くなっています。

しかも猛暑の影響でスギの雄花の発育がよく、今シーズンの飛散量は前のシーズンのおよそ2.6倍、過去10年の平均と比べるとおよそ1.6倍とかなり多くなりそうです。



街の人に話を聞いてみると…

街の人
「今年は症状が出るのが早いですね。マスクしてても鼻水がつーっとたれてきて、目頭に違和感があって目をこすっちゃってて」
「においが分からなくなるので、ものの味がしなくなるのがつらいですね。薬飲んでだいぶましになったんですけど」

花粉症の患者は増加傾向にあって「全国的に2人に1人」というまさに国民病です。

対策の基本は「いかに花粉の影響を受けない生活をするか」。

ののはなクリニック 兼定啓子 院長
「マスクをして、帽子をかぶって、手洗い、顔を洗って、うがいをするとか。基本的な生活の工夫でしょうね」

つるんとした素材のコートの着用や、洗濯物を外に干さないことも効果的だといいます。

スギ花粉の飛散量はこれから増え始めて、例年だと来月下旬から再来月上旬にピークを迎えます。

このころ飛散が始まるヒノキの花粉は「ふたを開けてみないと量が分からない」と言われています。

つらい花粉症…対策は早めに、万全に!