東京電力は、福島第一原発の処理水について、来年度も今年度と同様、およそ5万4600トンを放出する計画を明らかにしました。
東電は23日、来年度の処理水の海洋放出計画案を明らかにしました。計画によりますと、来年度は4月以降、今年度と同様に5万4600トンを、今年度と同じく7回に分けて放出する方針です。放出する量は、保管タンクにしておよそ55基分にあたります。
これまでに周辺海域のモニタリングで異常が確認されなかったことなどから、放出する処理水に含めるトリチウムは、総量で約15兆ベクレルと、今年度の14兆ベクレルを上回る見込みです。
残る今年度最後の処理水の放出は、2月から3月にかけて予定されています。また、東電は1月中にも、これまでの放出で空になった保管タンクの解体に取りかかることにしています。