既存の解析では「対応・対処できない」
今回撮影した海底地すべりの映像から、これまで研究者が常識だと考えていた想定とは異なる現象が富山湾の海底で起きていたことがわかったといいます。

富山大学 立石良 准教授
「海底地すべりのパターン、分類は大体こういう種類に分けられますよということ。全体が動いているという感じ。やわらかいものを想定している。斜面を横から見た画ではそもそもこういう斜面を想定している。実際に大抵の海底斜面ってこうなんですよ」
記者
「富山湾が特殊ということ?」
富山大学 立石良 准教授
「特殊ということ。おそらくこれには、あてはまらない現象が起きていたのでは」

立石准教授は今回の調査を踏まえて、富山湾ならではの海底地すべりを想定した津波シミュレーションの必要性を感じています。
富山大学 立石良 准教授
「一般常識とは全く違う崩壊をしている。これによって起こる津波は、これまでの常識で考えていいのかといわれると良いわけない。既存の海底地滑り津波の解析では対応・対処できないことがはっきりした。少なくとも、既存の方法で対処できるかどうかを検討しなければいけない。それによって起きる津波がどういうものなのか捉え直さないといけない」