岩手山の噴火警戒レベルが1から2に引き上げられていることを受けて、岩手県八幡平市にある高速道路のサービスエリアで、噴火を想定した訓練が初めて行われました。

(訓練の音)
「訓練です、岩手山が噴火しました、車から降りずエンジンを切って待機してください」
岩手山の噴火を想定した訓練は、警察と高速道路を管理するネクスコ東日本が合同で初めて実施したものです。
岩手山は2024年10月、山の膨張を示す地殻変動が観測されたことや、微小な火山性地震が増加したことから、噴火警戒レベルが1から2に引き上げられました。
現在もレベルは引き上げられたままで、22日の訓練では万が一噴火が起きた際に高速道路の利用者をどのように避難させるのかを確認しました。

(吉田記者リポート)
「噴火による降灰を想定した訓練では、身動きがとれなくなった人たちにゴーグルの装着を促しています」
訓練が行われた岩手山サービスエリアは岩手山からも近く、噴火した際には噴石や降灰が予想されています。
そのため避難の誘導に当たる人たちは、利用者の安全を確保するため、ヘルメットやゴーグルを着用させます。