雪道や路面が凍結している時の車の運転は危険がたくさん潜んでいます。
毎年のことだから”慣れている”は要注意!
雪道運転にはどんな危険があるのか取材しました。

新潟県聖籠町にある運転免許センター。冬の道路を再現するため水を撒いて滑りやすくした路面を作り実験しました。
まずは、時速50キロで走行し、急ブレーキをかける実験です。
乾いた道路の場合はブレーキをかけた位置からおよそ10メートルのところで、止まることができました。
しかし、凍結道路を想定した路面では約25メートル進んだところで止まりました。ブレーキを踏んでから完全に止まるまでの制動距離は3倍以上になることもあるそうです。


雪道ではポンピングブレーキを使ったほうがいいとも言われていますが、後続車に知らせるためにもポンピングブレーキは大事です。
車にABS=アンチロックブレーキシステムが搭載されている場合は、雪道や凍結した道で強くブレーキを踏んでもタイヤのロックを防ぎ障害物との衝突を回避できる場合があります。

【運転免許センター小林憲司技能指導官】「雪道ではそっと踏もうが強く踏もうがタイヤが一旦スリップしてABSが作動してきてしまえばあまり関係ないような感じになってきますので、踏み方よりも速度管理と車間距離を多くとることの方が大事」