新潟県上越市でおととし、男性を殺害し現金を奪ったとして強盗殺人の罪などに問われている男の裁判で、22日、検察側が無期懲役を求刑しました。
起訴状などによりますと、長野県上田市の無職・小倉一夫被告(72)はおととし6月、上越市の中村礼治さんをハンマーで複数回殴って殺害し、およそ120万円が入ったバッグを奪った強盗殺人の罪と、殺害の2か月前に中村さんの自宅に侵入し、現金およそ26万円を盗んだ住居侵入と窃盗の罪に問われています。


22日の論告求刑で検察側は、動機は極めて身勝手かつ利欲的であり、「助けてくれ」と懇願する被害者を無慈悲にハンマーで滅多打ちにしていて、「犯行態様は極めて悪質」として無期懲役を求刑しました。

一方、弁護側は「将来への不安や中村さんへの不満から自暴自棄になった突発的な犯行で、強盗殺人罪は成立せず殺人罪と窃盗罪である」などとして懲役15年が妥当だと主張しました。
判決は29日に言い渡されます。















