人気のサウナが“営業短縮”に 老舗旅館の苦悩

熊本市で行われたのは、観光業に特化した就職フェア。参加したのは宿泊施設やタクシー会社、土産物の製造会社など12社です。

熊本市にある創業70年の老舗旅館「松屋本館」。2023年にオープンしたサウナが人気の宿ですが、最近が宿泊客の受け入れや営業時間を制限せざるを得なくなりました。スタッフの人出不足からです。

松屋本館 西上真理子 女将「今までは365日24時間営業していたものを、週に2回休まざるをえない」

若者の県外流出などで新規の就職希望者も減少。そこに、従業員の高齢化とコロナ禍が追い打ちをかけました。

西上女将「今まで本当にサービス観光業ホテル業を抱えて下さっていた人が引退してしまう。コロナで離れてしまわれた人も非常に多い」

なんとか人材を確保したいと参加した今回の就職フェア。何人かがブースを訪れてくれました。

女将の西上さんは、観光業の魅力に加え、シフトや仕事の配置を見直し多様な働き方ができる点もアピールしました。

西上女将「働けるようになったから、自分の時間をどんな風に使おうかなと考えてらっしゃる。(松屋本館)はパートから社員になる人が多い旅館なのでそういう話をした」

主催した県は、今後も企業と求職者のマッチングの機会を増やし、人手不足の解消につなげたいとしています。

【外国人旅行者 増加率ランキング】

※昨年度(2019年比) 調査:NAVITIME

1位:熊本(2.14)
2位:福岡(2.06)
3位:山形(2.00)
4位:宮城(1.84)
5位:長崎(1.83)
6位:青森(1.83)
7位:岩手(1.81)
8位:愛媛(1.76)
9位:高知(1.74)
10位:山口(1.65)