今から750年前に蒙古(もうこ)が襲来した元寇について、当時を描いた巻物や出土品などを通じて歴史を振り返る展覧会が、熊本県宇城市で開かれています。
宇城市不知火町の「不知火美術館・図書館」で開かれているのは、「蒙古襲来絵詞(えことば)のリアル」展です。

当時の「元(げん、モンゴル帝国)」は、鎌倉時代の1274年と1281年に九州北部から侵攻を図りましたが、激しい抵抗などによりいずれも撃退されました。
この戦いでは、宇城市ゆかりの武士、竹崎季長(たけざき すえなが)が大きな功績を残したとされ、季長が作った国宝の「蒙古襲来絵詞」には、元寇との戦いの様子が描かれています。

今回の展覧会では、戦いの様子がリアルに描かれた5巻の絵巻物(複製品)や、長崎県松浦市沖の海底で見つかった元寇の船の積載品などを展示していて、当時の戦いの激しさを肌で感じることができます。
この展示は1月26日まで行われています。

「蒙古襲来絵詞のリアル」
展場所:不知火美術館・図書館(熊本県宇城市不知火町高良2352)
開館時間:午前9時~午後6時(土曜は午後9時まで)
期間:1月26日まで無休
観覧料:無料
問い合わせ:宇城市教育委員会(0964・32・1954)