■初めての育休取得男性県議 その思いとは?

仙台市の泉選挙区選出の県議会議員、庄田圭佑さんです。現在38歳。
庄田家には8月、第1子となる男の子が誕生しました。結婚5年目、待ちに待った我が子の誕生でした。


9月16日の県議会予算特別委員会、庄田さんの席が空いていました。この日、庄田さんは妻の妊娠が分かった時から決めていたという育休を取得し、自宅で子どもをあやしながら議会のインターネット中継を見ていたといいます。
宮城県議会で男性議員が育休を取得するのは初めてのことでした。


庄田圭佑県議:
「むしろ周りの方も『もっと子育てにちゃんと専念しろよ』と先輩議員からかなり言われて、育休を取りやすいような雰囲気が、県議会にもあったものですから思い切って取った」


会議規則では、本会議以外の欠席の手続きについて規定がなかったため、庄田さんは事前に、ほかの議員や村井知事ら関係者に断りを入れました。

村井知事:
「かなり私が若いころに比べたら機は熟してきているとは思うがまだまだ不十分だと思う。そういう意味では、先導的に取り組むと宣言し手を挙げていただき、非常に素晴らしいと思う」


議会で担っている役割も踏まえ期間は1日にとどめましたが庄田さんは「大きな意味があった」と考えています。

庄田圭佑県議:
「夫婦で一緒に子育てをしていくということが今、社会の風潮となっているので、しっかりと私自身も子育てをして政策に生かしていこうと」


ミルクを飲ませるのも、そしておむつを替えるのも、パパ歴わずか1か月半にもかかわらず手慣れたもの。夜間、ミルクを飲ませるのも妻と交代で担当していて、妻も「助かっている」と話しているということです。


庄田圭佑県議:
「出産前の妊婦の状態の時から子育てのセミナーを(妻と)一緒に受けているが、政策的に男性に対する支援、フォローが不十分なのかなと、新たな『気づき』をもらえたので、そういったものをしっかりと政策に反映していきながら、男性が育児に参加しやすい環境をつくっていきたい」


今後、人口減少が進んでいくことが予想されるなかで、キャリア形成と子育ての両立は大きなテーマとなります。男女ともに育児と仕事の両立ができるような社会にしていくために制度を導入するだけでなく、それぞれの職場での子育てしやすい環境づくり、空気づくりが必要とされています。