「ひとりでも災害医療に備える人が出てくれば減災に」

以来毎年、ビデオを使って、医療の世界を目指す学生や病院関係者などに講義や講演を続けています。
(水谷和郎医師)「CPRをすでに20分施行した13歳(の傷病者)が来ました。皆さんが病院前トリアージの担当者です。この人に対してどういうトリアージをしますか?というのが問われるのが災害医療です。黒(=死亡・救命不能)をつけるのは本当に大変です。何とかなれへんかとやっぱり思ってしまうんです。一生懸命してきたら思ってしまうんですけど。黒タグをつけないといけないかもしれないという状況が、皆さんに押しかかってくる」
ビデオを使った講演や講義は、20年間で100回を超えました。あの日の現場に立ち会った医療人としての責任と覚悟を胸に。水谷さんの活動は、続きます。
(水谷和郎医師)「まったくの白紙で被災したのが、後悔なんですね。これ知ってたらなぁという思いはやっぱりありますので。ひとりでも災害医療、災害に備える人が出てきたら、それで減災にはなるので」
(MBS報道センター 松本陸)














