雫石町にある中央家畜市場で16日、今年1年の活発な取り引きを願うJA新いわての「初市式」と子牛の初競りが行われました。

雫石町にある中央家畜市場には、九戸村や久慈市、二戸市など主に県北部で育てられた生後1年未満の黒毛和牛の子牛およそ320頭が集められました。
初市式には、牛の繁殖や肥育に携わる生産者に加え、JAの関係者などが出席しました。
そして式の最期には、競り場で鏡開きを行い、今年1年の活発な取り引きを祈願しました。

「ピンポーン 55万円は91番様。ありがとうございました」

式が終わると早速子牛の初競りが始まり、競り場は子牛を買い付けに来た人たちでにぎわいました。
16日の取り引き平均価格は去年並みのおよそ53万円となりました。
それでも以前として、物価高の影響による飼料などの生産コストの高騰に取り引き価格の上昇が追いついておらず、生産側にとっては苦しい状況が続いています。

(JA全農いわて畜産酪農部 高橋健一次長)
「様々な物価が上がっている中でですね、苦しい台所事情だと思います。ただ生産者の方もそういった状況にございます。記念日とかですね。そういう時にぜひいわて牛を食していただいて、岩手の畜産の後押しをしていただければ我々生産者もうれしいかな心強いかなと思います」

中央家畜市場では17日もJA新いわてによる子牛の競りが行われます。