トランプ政権でどうなる?

小川キャスター:
そしてますます見えないというのがまもなくトランプ政権となるわけですけれども、今後どんな展開が予想されますか。

ワシントン支局 涌井 記者:
トランプ氏自身は、やはり自分がどちらに動いたら得かということで判断する人ですので、今後もそういう方針で動くのではないかと思います。

アメリカファーストという観点で見ますと、国内の雇用が増えるということはプラスですので、日本製鉄の案の方がそれに資するというふうに判断すれば、これまでトランプ氏の買収に否定的だったわけですが、手のひらを返すということもありうるのではないかと思います。

一方で、やはりその国内企業であるクリーブランド・クリフス社の買収の方が世論を受けがいい、自分の支持者も支持をしてくれるというふうに感じれば、何も動かなければバイデン政権の禁止命令がそのまま有効になる可能性もありますので動かない。あるいはクリフス社の有利になるような動きを取るということもあるのではないかと思います。

小川キャスター:
いずれにしてもこうしたトランプ氏的なといいますか、感情的な発信が是とされる空気が広がっているというのが、ちょっと恐ろしさも感じますね。

藤森キャスター:
日本としてもメッセージを発信しないということが、メッセージになってしまうのもどうかなと思いますね。