写真家の佐藤健寿(さとう・けんじ)さんが、能登半島地震の被災地で撮りためた写真を展示する「写真展 能登 20240101」が金沢で開かれています。

佐藤さんは「能登のことを忘れない」との思いで、被災地の現在の姿や能登の人の強さを知ってほしいと話します。

輪島市朝市周辺の呉服屋。ショーウインドウのガラスが割れて、ビルが斜めに傾いています。佐藤さんが写真を撮ろうとすると、中から高齢の女性が出てきたということです。

佐藤健寿さん「お母さんは、輪島に嫁いでから大きな地震は3回目だと笑いながら話していた。写真を撮ることには照れながらもにこやかに対応してくれた。このお母さんに限らず地元の被災者の方の写真を撮らせてもらったが、驚いたのは明るいと言ったら語弊があるかもしれないが、これだけの災害があって、そのうえで前を向いているのがすごく印象には残った」