成人式の服装 選択肢に変化
1月13日は「成人の日」、今回は成人式の話題です。
成人式の服装というと、男性はスーツや羽織袴、女性は振袖という風潮がありますが、性的マイノリティの当事者にとっては自分に合った服装を着たいという思いがある人もいます。
そうした中で、成人式の選択肢が広がり始めている様子を取材しました。
今回取材したのは、生まれもった性は女性で、特定の性別を自認しない「Xジェンダー」の当事者である田中史緒里さん。
田中さん自身が成人式や友人の結婚式で服装に悩んだことをきっかけにメンズスーツブランド「keuzes(クーゼス)」を立ち上げました。その経緯を聞きました。

keuzes代表・田中史緒里さん
「成人式に何を着ていくかと考えたときに、振袖はいやだなと思っていて、いわゆるレディーススーツというよりかはメンズスーツみたいなかっこいいスーツを着たいなと思っていました。ネットで『女性・メンズ・スーツ』とかで調べてたら初めて『LGBT』という言葉を知り、ただそのとき私が当事者であるかっていう自覚はなかったので、そんな私が『メンズスーツが欲しいです』って言ったときの店員さんの反応とかを想像すると、なかなか勇気が持てなくて、もう調べた段階で諦めちゃったんです、成人式出るのやめようと。そこから私の周りに同じ悩みを持っている人が複数いたんです。世の中には一体どのぐらいの人が、服装が原因で何かを諦めているのかなって思ったらまずは自分のために始めてみようかなって思ったのが経緯です」