「賑やかしい日々が続く輪島になってくれたら嬉しい」2年ぶりに開催された成人式

11日、輪島市で去年中止になった成人式が開催された。
会場の近くにある中学校には多くの若者たちが集まり、式を前に準備をしていた。

輪島市の美容師、高響子さん。
ヘアメイクをしてもらっているのは、去年、式に参加できなかった田谷綾香さん。

田谷さん
「つけまつげを付けたの初めてです」

高さん
「いいと思います。受付の人に聞いたら、130人の申し込みはあったみたいで。でも参加とていうだけで、来るかわからないでしょう?」

田谷さん
「急に参加できない子もいたらしいので」

Q.今日を迎えてどんな気持ちですか?

田谷さん
「この1年間、大変なことも多かったので、待ち望んだ成人式できるのですごく嬉しい」

着付けを終え、久しぶりに仲間たちと再会した。

友達
「綾香!会いたかったよ」

田谷さん
「私も会いたかったよ」

友達
「ずっと会えなかったから。お祭りのときもおらんかったから」

午後2時半すぎ、成人式が始まった。

坂口茂 輪島市長
「自分を信じて様々な困難を乗り越えてほしいと切に願います」

震災以降、故郷を離れてしまった若者は少なくない。
それでもこの日、成人式に参加するために多くの若者たちが集まった。

成人代表に選ばれていた田谷さんは、壇上でスピーチを行った。

田谷さん
「私たちは社会的責任を自覚するとともに、良識のある交通行動の実践に努力することを誓い、宣言といたします」

田谷さん
「今は震災のことを忘れて、友達と楽しく過ごしたいなと思っています。きょうみたいに、賑やかしい日々が続く輪島になっていってくれたら嬉しいです」