静岡で今月、3歳の女の子が通園バスに取り残されて死亡する事件がありました。子どもが万一、車の中に取り残された場合に自分自身で命を守れるよう、鹿児島市の保育園児が28日、訓練を行いました。
訓練の現場にやってきたのは、鹿児島市与次郎のほうおん保育園に通う3歳から6歳まで24人の子どもたち。これから学ぶのは万一、車の中に取り残されてしまった場合の対処方法です。
今月、静岡の認定こども園で3歳の女の子が通園バスにおよそ5時間、置き去りとなり熱中症で死亡。去年7月にも福岡の保育園で5歳の男の子がバスに置き去りにされ死亡しました。
こちらの保育園では通園バスは使っていないものの、行事などの際にはバスで移動する機会もあることから、こうした事態を防ごうと、今回、初めて訓練を行ったのです。
(訓練を企画 玉利歩美保育士)「もし取り残されてしまったとき、寂しい思いをしてしまったときに、子どもたちがどうやって周りの大人にSOSを発信したらいいかというところを、子どもたちにも知ってもらうために今回、避難訓練として取り入れた」
車内に残された場合にどうやってその状況を周りに知らせるのか?その手段が、クラクションです。
エンジンを切っていても大きな音が出るため、周りに異変を知らせるのに有効とされるクラクション。幼く、腕の力だけで鳴らすのが難しい子どもは。
(先生)「足で押してもいいし、お尻で押してもいい。手でやるよりもとっても簡単にできる。手でするのが難しい人、足やお尻を使ってやってみて」
最年少の3歳半の園児も挑戦し、運転席までいけましたが…。
(園児たち)「固そう。足でやってみて」
(先生)「立ってやってみて」
立つと、座っていたときよりも簡単に鳴らすことができました。
(年長の園児)「(Q.今までクラクションを鳴らしたことはあった?)ない。固かった」「(Q.もしもの時は鳴らせそうですか?)はい」
(玉利保育士)「初めてのことで子どもたちも戸惑ってしまう部分があったので、SOSを発信しないといけない時のために繰り返し練習をしていきたい」
バスに限らず、家庭の車でも起こり得る子どもの閉じ込め。事前に対応を決め、練習しておくことがいざという時に命を救うことにつながるかもしれません。
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