「東海道・山陽新幹線」記念すべき2024年度 50年前に何があった?
今年3月10日に東海道・山陽新幹線は「東京-博多全通50年」を迎えます。
RSK山陽放送(1953年創業)は71年に渡る放送の歴史の中で、新幹線に関わる数多くの貴重動画を保存していて、「RSKイブニングニュース・YouTubeチャンネル」では、再生リスト「新幹線・貴重映像大集合」にてそのうち38本の動画を公開しています。
RSK山陽放送では、38回シリーズ(予定)で、その内容を画像を交えてインターネット記事として紹介していきます。
30回目は「N700系試験運転車両に潜入!」です。
デビュー1年前 試験運転の「N700系」に乗り込んだ!
先頭車両から16両目まで、全長約400mがきれいに1フレームに収まりました【画像①】。今まさにホームに滑り込もうとしているのは、2007年のデビュー1年前の「N700系」です。

一見、何の変哲もないようなN700系ですが、実は、車内がいま走っている車両と全く違うんです。その模様を、RSK山陽放送の岡本記者(当時【画像②】)が徹底解説していました。

(RSK山陽放送 岡本佳彦 記者)
「この新型のN700系の特徴は、何といってもこの先頭車両です。トンネルに入ったときの騒音を軽減させるために、先頭の長さが従来の700系に比べて1.5m延長されています」
そう、N700系は先代「700系」よりもノーズがグッと長くなり、10.7mになったんです【画像③】(ちなみに「500系」はもっと長い15mです)。

(RSK山陽放送 岡本佳彦 記者)
「次世代の新幹線『N700系』は、JR西日本とJR東海が共同で、現在の主力車両700系をベースに大幅に改良したものです」
「特にこだわったのは『静かさ』です。先頭車両以外にも、車両の繋ぎ目全体をカバーするなど、様々な改良が施されました」
いわゆる「全周ホロ」ですね。これは、鉄道模型で再現しようとすると大変なヤツです【画像④】。

「これらの改良で静かさを高めるとともに、空気抵抗を減らし、さらにモーターもパワーアップされた『N700系』の最高速度は、時速300キロです」
そのN700系の側面には、オレンジ色の「JR」のロゴと「784‐9001」の車体番号が確認できました【画像⑤】。オレンジ色なのでJR東海の所属、そして車体番号はまるで電話番号のようですが、詳しい方は「おっ!」と思われるんでしょうね。

さぁ、通常のN700系とは一味違う、試験運転車両の車内を探訪してみましょう。