成功率は60~80%
森崎医師が院長をつとめる産婦人科院には、年間約230人の出産希望者が訪れる。そのうち「男女生み分け」を希望するのは約10人。成功率は、男女ともに「60~80%」だ。
この成功率は、SS研究会が発足した当時から変わっていないという。しかし、指導された方法を守らない夫婦が増えていることから「今後は成功率が下がる可能性がある」とのことだった。
「希望の性別」ではなかったーその時母親は
成功率が「60~80%」、つまり失敗率は「20~40%」。
森崎医師が、生み分けに携わる中で、最も記憶に残っている女性がいる。3人の女の子を育てる女性が、「次は絶対に男の子が欲しい!」と相談に訪れた。その後、男女生み分けに挑戦したものの・・・授かったのは、「双子の女の子」だった。

性別を聞いたら落ち込むだろうな…。森崎医師は恐る恐る「双子の女の子です」と伝えた。すると女性は「本当に!?男の子が良かったけど・・・でも、うれしいです!ありがとうございます!」と、とびきりの笑顔で幸せそうに答えてくれたという。
成功率を事前に伝え理解を得た上で「生み分け」にトライしてもらっているとはいうものの、希望の性別でなかった場合、それを伝えることは医師としては心苦しい場面だ。しかし、森崎医師がこれまで担当した妊婦の中で、「希望ではない性別」の赤ちゃんの妊娠に落ち込んだ女性は1人もいないと言う。

長崎県医師会 森崎正幸会長:
「赤ちゃんはそれほどまでに色々なパワーを持っていて、そこに存在することだけで奇跡だから!」