インバウンドなどが好調な長野県白馬村。
今シーズンは雪にも恵まれ、関係者がさらなる入り込みに期待を寄せています。

こうした中、新たなビジネスの立ち上げや、オーバーツーリズムの課題を解消しようという動きが加速しています。


橋詰記者:
「白馬八方尾根のゲレンデ内に今シーズンオープンしたのが、こちらこたつカフェです!」


白馬村の八方尾根スキー場に現れたのは、なんと「こたつ」。

北尾根高原の標高1200メートルに位置し、晴れている日には北アルプスの山々を見ることができます。

こたつの中には…熱源はありません!

アウトドア用のこたつで、寝袋と同じ性能を持つ厚手の布団によって人の体温で暖かくなります。

八方尾根開発 太田美紀さん:
「スキーやスノーボードをしない方もたくさんいらっしゃいますので、そういった方でも楽しめるようなことができないかなと考えた時に、日本の文化であるこたつはとても喜ばれるかなということで」

このスキー場では、スキーヤー以外に向けた冬の観光営業をコロナ禍で中止していましたが、スキーをしない人にも楽しんでもらおうと今シーズンから再開しました。

こたつカフェのオープンは毎週土曜日と日曜日で、午前11時ごろにはスキー場からぜんざいや温かいほうじ茶の無料のふるまいも!

東京からスキーに訪れた大学生:
「だんだんあったかくなってくる感じです」

東京からスキーに訪れた大学生:
「こたつで食べるっていうのが日本の文化というか、外国人のお客さんが多いので広まればいいなと思います」

隣にある北尾根高原テラスでホットチョコレートなどをテイクアウトするのもおすすめです。

白馬八方尾根開発 太田美紀さん:
「ゲレンデにこたつが置いてある風景がとても珍しいので、外国のお客様は『なんだあれ?!』と足を止めていただけますし、日本のお客様は写真を沢山撮って帰られています」

白馬村によりますと、2023年1年間の観光客の入り込みはおよそ239万人で、コロナ禍前と同じ水準まで回復しました。

2024年はさらに伸び、11月までの速報値で、すでに240万人を超えていて、今後もさらなる増加が期待されています。

こうした中、エコーランド地区に12月にオープンしたのが「ホテル ラ ヴィーニュ白馬 by 温故知新」。

「分譲型の高級ホテル」で、それぞれの客室を販売。

オーナーが利用しない期間は、ホテルの部屋として貸し出し、資産の活用ができます。

38の客室は、すべて角部屋。


もっとも広いスイートルームには、北アルプスを一望できるリビングダイニングや、四季折々の風景を楽しめるビューバスも!

シーズンごとにターゲットを変え、提供する食事などを工夫していきたいと話します。

温故知新(ホテルの管理・運用)松山知樹(まつやま・ともき)社長:
「冬の方が外国人で、外国人の期待って日本食、それも比較的ベタなうどんとか、おでんとか、そういったものを提供した方が良いのではないかという話もしています。一方でグリーンシーズンは外国人が好みそうなものというよりは、日本の美食家が好みそうな物を提供していきたいという考えです」