福島県の家畜市場では8日、和牛の初セリが行われました。価格は去年よりも高くなりましたが、物価高や風評の影響は続いています。
末永万智アナウンサー「和牛の初セリが始まっています。会場に集まった多くの肥育農家たちは、次々と入ってくる子牛を競り落としていきます」
本宮市の県家畜市場で行われた、和牛の初セリ。およそ380頭の子牛がセリにかけられ、県内外から肥育農家100人あまりが参加しました。1頭あたりの平均価格はおよそ59万円で、去年に比べて4万円あまり高くなりました。ただ、エサ代の高騰や物価高で和牛の消費が減っていることなどが影響し、価格が伸び悩む状況は、続いているといいます。

中島村の繁殖農家「どうしても肥育農家も大きくなる牛を求めている。どんどん大型の牛を求められている。そのぶんエサも食べさせないといけない、余計お金がかかるという状態」
一方、子牛を買う側も、ジレンマを抱えています。
小野町の肥育農家「なるべく安く買いたいが、繁殖農家がもたなくなってしまう。そこはwin-winで、繁殖農家も肥育農家も採算が合うように(なればいい)」
また、県産の牛肉の取引価格は全国平均と比べ、200円程度安い状況で、風評の影響もいまだに残っています。物価高に風評と、県内の畜産農家にとっては厳しい状況が続いています。
