“ムラ”に残って復興への歩みを一歩ずつ…
“ムラ”に残ることを決めた家族もいます。小学4年生の雅治くんがいる花木さん一家です。半壊した築50年を超える家を直し、家族5人で姿に残ることをきめました。大みそか、花木さん家族は5人そろって年越しそばを食べていました。
花木策子さん「解体されていってポツンってなった時『え?大丈夫?私間違えた?』とは思いました。でも家もあるし。間違いじゃないようにしていけばいいかな」
花木尚子さん「バタバタした年。いろいろ考えとる間に1年、『え?もうこんな月か』という感じ」
野球が大好きな小学4年生の雅治くんは、地震当時は自分の家にいるのが怖く、友達の家に泊まったり、遊びに行ったりして、友達に支えてもらいました。地震から1年がたって、雅治くんは元気を取り戻し、自宅に帰ってくると毎日のように練習でつかったグラブの手入れをし、黙々と家の壁にボールをあてて練習。これまで通りの日常の風景が戻ってきました。これが花木さん家族にとって何よりもの復興の一歩だといいます。
花木策子さん・尚子さん「なくてはならん音やね。毎日やからね。それが日常やね。雅治いるおかけでこれだけ楽しくやっていけるんだと思う」