東京・豊洲市場で5日に開かれた初競りで、276キロの大間産クロマグロが2億700万円の最高値で競り落とされました。今年の一番マグロの漁師となったのは大間町の竹内正弘さん。竹内さんが一番マグロを釣り上げるのは、23年以来2年ぶりで8度目となった。同日、大間町内で報道陣の取材に応じた竹内さんは「本当に夢みたいだ」と喜びを語りました。

一番マグロとなったのは、3日に出漁して4日朝に釣り上げたもの。釣り上げた際には「これは勝負になる良い魚だ」と直感したといいます。一方で大間漁協では、年末年始の漁で100本以上が水揚げされており、初競りについて「あまり期待はしていなかった」と振り返りました。

釣り上げられた一番マグロ(提供・竹内さん)

竹内さんは漁師歴25年ほどになる73歳。若い漁師に負けたくない気持ちがあるかと問われるも「ない」と言い切ります。むしろ経験を「若い漁師に伝えていきたい」。

今回で一番マグロを釣り上げるのは8度目。秘訣を問われるも「秘訣なんかないよ」と笑顔がはじけました。