発生からまもなく1年となる能登半島地震。9月の豪雨で二重の災害に苦しみながらも、有機野菜をつくり続けている鹿児島出身の女性を取材しました。
元日に最大震度7を観測した能登半島地震。9月の記録的豪雨は被災地の広い範囲に追い打ちをかけました。
記者
「震災と豪雨による爪痕が残ったままです。こちらに目を向けますと、住宅の下に乗用車がはさまったままになっています」
輪島市から車でおよそ1時間、2000人あまりが暮らす石川県七尾市能登島です。
鹿児島県出身の高博子さん(54)。20代のときに石川県出身の夫・利充さん(53)と出会い、鹿児島から850キロ離れた能登島で野菜づくりを始めました。
高農園 高博子さん
「根菜類をメインに伝統野菜を育てている」
畑の広さは東京ドーム3個分。農薬を使わない有機野菜300種類以上を育てています。その味と鮮やかな色が人気で、全国の星付きレストランやホテルから注文が入ります。
あの日、能登島では震度6強を観測。農園では崩落や地割れの被害が出ました。
夫 利充さん
「絶望しかない、やっていけるのか」
そして9月、今度は豪雨が襲い、新芽が出たばかりのカブやダイコンが流されました。
高農園 高博子さん
「地震から続けて(豪雨災害)だから、しんどい」
状況を知ったふるさとの飲食店が手を差し伸べました。高さんが、鹿児島で一人で暮らす父・和雄さんと訪れたことのあるレストランです。農園から野菜を仕入れ、チャリティーランチ会を企画。売上は高さんや能登の被災者に寄付する計画です。
鹿児島のレストラン 古畑圭一朗さん
「きれいに育てられているのがよくわかる」
先月開かれたチャリティーランチ会。60人の客は被災地を思いながら能登でつくられた野菜を味わいました。
鹿児島のレストラン 古畑好恵さん
「誰かがそばにいると感じられることが一番の支援」
高農園 高博子さん
「こんなに(鹿児島と)離れているのに支援してもらっていいのかな。がんばって復興させなきゃいけないと思える元気をもらっている」
被災地で続ける野菜づくり。復興への願いを込めて全国へ届けられます。
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