「物的証拠はない」拡散された元県民局長の“ウワサ話”

しかし、ポスターの中身は、根拠のないものだった。

元県民局長が10名以上の県職員と不適切な関係を結んでおり、不同意性交等罪が発覚することを恐れて自殺したと思われる、という文言。

知事選のあと、ちだい氏が問いただしたところ、立花氏はこう答えた。

――物的証拠がある?
立花孝志氏
「物的証拠っていうのはなんや」

――なんかパソコン上に証拠があることを目視してるとか
立花孝志氏
「目視はしてない。複数の人から聞いているって」

――だから聞いた話があるってことですね
立花孝志氏
「そうそう。複数の人から聞いたと」

――複数の人から聞いたということですね
立花孝志氏
「はい」

――それが証拠だってことですね
立花孝志氏
「もちろん、はい」

選挙ウォッチャー ちだい氏
「『どういう証拠なんですか』っていう押し問答というか、やっていくと、最終的には聞いただけだったっていう話なんです。だから、物的な何か証拠があるわけではなくて、ただ聞いた話をそのまま言っちゃった。だからほとんど噂話なんですね」

さらに追及すると、立花氏は話を大きくしたと言い出した。

立花孝志氏
「そこを尾びれ背びれつけたって言ってるやん。でもゼロのものを10って言ったらあかんけど、3のものを10って言っても、それは犯罪にならないと思う。それは今まさに流行の盛っただけ。その盛ったことが嘘やって言うんだったら、それはしゃあないよね」

選挙ウォッチャー ちだい氏
「事実かどうかもわからないものを、『そんなに?』ってなるように大きく話をして、それで伝えていたということを認めてるんです。これを堂々とまかり通らせて、そして支持者たちもそれに納得している」

ポスターを貼っていた斎藤支持者の男性は。

――不同意性交罪って文言が何度も出てきます

『チームさいとう』に参加していた男性

「これはただ単にそのインパクトを狙っただけだ、と僕は感じてましたけど。要はこういった方がみんな目を引きやすいだろうっていう。

で、実際いま、違ったっていうふうに言われてると思うんですよね。不純異性…不同意性交等罪ではなかったですよね、って今言われていますけど」

――そこの事実関係はどうでもいい?
「えーっと、いまになっては、ですね」