「お互い体に気を付けて頑張りましょう」83歳と97歳の決意

箕牧智之さん
「こうやって阿部さんと2人で話せることが嬉しい」
被団協を作った「大先輩」と話せる喜びを、箕牧さんはかみ締めていました。
記者
「阿部さんはノーベル平和賞の授賞式の様子を…」
阿部静子さん
「テレビでね、あなたがここ(頬)を引っ張られるのも見ました。嘘じゃないか思われたんでしょう。ここで拝見しましたよ。泣きましたよ私もいっしょに。」

阿部静子さん
「静かに考えたら、これは喜んでばかりおられんな。今戦争がないわけじゃなしに、核をひけらかして脅しをかけようる。これは被団協へ『今まで一生懸命やったけど、なおいっそう頑張ってください』というシグナルじゃ思いました。お互い頑張りましょうね」
箕牧智之さん
「また来年、暖かくなった頃にまた来る。どうぞお元気で良いお年をお迎えください」
箕牧さんは、「暖かくなったらまた来ます」と繰り返して阿部さんの元を離れました。

今後、講演会など「伝える場」が多く控えているという箕牧さん。阿部さんとの会話を重ねて聞いた話を、自身の活動に生かしていきたいと考えています。
「なお一層、頑張ってくださいというシグナルじゃ思いました。頑張りましょうね」
被爆80年を迎えたいま、高齢の被爆者らは、決意を新たにしています。