■「西日本豪雨」で目にした消防士の姿に突き動かされた




倉敷市出身の石原さん。中学・高校はバレーボールやハンドボールなど体育会系の部活動に打ち込み、高校卒業後、岡山県消防学校を経て消防士になりました。
石原さんが消防士を目指したのには、理由がありました。

(消防士 石原舞子さん)
「高校2年生の頃に起きた西日本豪雨がきっかけで、私の友人が真備町に住んでいまして、結構被災をして、すごくつらそうな状況だったり近くで目にしてきたので」


2018年、倉敷市真備町に甚大な被害をもたらした西日本豪雨。現地で被災者の救助にあたる消防士の懸命な姿を見て、心を動かされました。


(消防士 石原舞子さん)
「消防士の方々の姿を見て感銘を受けた。『私もこうなりたい』というのが、ちょうどそのとき将来の夢を探していまして、私の仕事はこれだと」


(先輩署員)
「今日は訓練だけど、人形であっても人と思って扱うようにしましょう」
(消防士 石原舞子さん)
「はい」

消防士になるという夢を叶えた石原さんですが、現場で求められるのは「強い体力」と「精神力」です。

まだまだ駆け出しの消防士。今は先輩たちの指導を受け、懸命についていっています。

一方、オフではこんな一面も。自宅にお邪魔すると…。

(消防士 石原舞子さん)
「お腹空いてますか?」

取材スタッフに料理を用意してくれていました。ショウガなどで味付けした鶏の胸肉のチリソースがけ。気配りも抜群です。

(杉澤眞優キャスター)
「いただきます、おいしい」


石原さんの相手を思いやる性格は、仕事でも活かされています。この日の午後は中学校で「命を守る方法」の講習会です。

(消防士 石原舞子さん)
「30回できたね。OK。最後できそう?紙見ながら一緒にやろうか」

一人一人に丁寧に声をかける石原さん。生徒との距離もすぐに縮まります。

(生徒)
「女性の消防士を初めてみたので、めっちゃかっこいいなと思って」