【2】多様化する学びの選択肢
子どもたちの”居場所づくり”

国では生徒個人の状態に合わせた学びの選択肢を増やす取り組みが行われています。

その一つにフリースクールがあります。
YUME School川崎ラチッタデッラ校では、生徒個人のペースを尊重した学びの機会を提供していました。

YUME School 新美貴大代表:
最初は学校に行けなかったりとか不安があって自分を表現できなかったりする。やっぱり自分に合う環境を見つけたりその中で変化を重ねて自分らしく過ごしてくれていたり、本当に笑顔を見ると元々苦手だったことができるようになったりとかそういう達成感を味わいながら日々過ごしてくれているのかなと感じます。

今回ひるおびではYUME Schoolに通うゆいとさん(高校3年生)となおさん(高校3年生)に密着しました。

朝起きることが難しく、次第に学校へ通えなくなったという高校3年生のゆいとさん。
「ゲームが好き」という思いから将来の夢ができたそうです。

ゆいとさん(高校3年生):
ぼくはゲームがめっちゃ好きなので、ゲームを作るのが将来の夢です。

また、人間関係に悩み不登校になったという高校3年生のなおさんも、
会計学への興味から目標を見つけ、フリースクールで学習に励んでいました。

なおさん(高校3年生):
自分は会計学に興味があるので税理士とか会計職に就きたいなと思っています。

学校とは違い、ゆとりをもって個人のペースで学習できるフリースクールに通うことで、それぞれが将来の目標を見つけ、日々学習に取り組んでいました。

また、オンラインフリースクールのainiスクールも取材しました。

メタバース空間(仮想空間)を活用して、ゲーム感覚で授業を行うメタバース学校で、それぞれ生徒がアバターを用い、非対面型で授業に参加していました。
授業回数を重ねるにつれて”リアル”で会いたいという生徒の声もあり、対面による修学旅行を実施できたそうです。

この他にも空き教室を利用した学校内フリースクールなどもあり、
学校に行けなくても学校に代わる社会、つまり、子どもにとって安心できる居場所が大切であり、様々なやり方があると学びました。