帰らぬ家族を捜し求めて…

刑務所に残された資料に、まだ帰らぬ家族の手がかりを探し求める人たちも…

増尾記者
「みなさん携帯のライトを照らしながら、1枚1枚見ているわけです。何か自分の家族の行方につながるものがないか」
「少し歩くだけで、自分たちの話を聞いてほしいんだと、いろんな人が写真などを見せてきて、いかに非人道的なことが行われていたのかを彼らも知っているからこそ、早く見つけ出したいという悲痛な声があふれかえっています」

発見された遺体が数多く運び込まれる病院。ここにも家族を探し求める人たちが集まっていた。

増尾記者
「ここが遺体が安置されている部屋です。こうした冷蔵庫ひとつひとつに遺体が入っているようでして、みなさん開けて確認しています。奥には、さらに多くの遺体が安置されており、5〜6畳ほどのところに、10人以上のご遺体が安置されています」
「奥にある男性の遺体の左肩のあたりは、丸く皮膚がえぐりとられています」

病院の外壁にも身元不明の遺体写真が並んでいた。

増尾記者
「いずれもきわめてやせ細っていたりとか、手が縛られているような遺体もあります」

家族を探している人
「弟、この子の夫、兄弟2人を探しに来た。でもどこにいるのかわからない。これが彼の写真です。お願い、見つけたら教えてください」