「最後まで悩んだ」メンバー5人の発表
女子の熊本代表・千原台。レースの前日、都大路を走るメンバー5人の発表が迫っていました。
千原台 塚本大介監督「悩みましたね。最後の最後まで」
塚本監督が悩んでいたのが、チームの主力3年生の槌田美空(つちだ みく)を走らせるかどうかでした。
槌田は12月上旬に股関節を痛め、走れるまで回復したかはこの日判断することになっていました。
塚本監督の決断は。
塚本監督「1区吉原、2区平方、3区古庄、4区山本、アンカー林田」
槌田の名前は、呼ばれませんでした。塚本監督は、涙を流す槌田に…。
塚本監督「3年目で悔しい思いをさせたくはないけど、個人的に、現実はしっかり受け止めなきゃいけない。きついと思うけど、あすしっかりサポートしてください」

塚本監督「3年生ですからね、走らせたい気持ちの方が強かったんですけど」
それから2時間後、決して切り替えられたわけではありませんが、少しずつ前を向けたようでした。

千原台 槌田美空選手(3年)「出られなかった分、違う所でサポートして3年生として周りを見ていきたい」

千原台 平方杏奈主将(3年)「最後は一緒に走りたかったけど、走っても走らなくても最後までお互いに3年生としての役目を果たせたら良いなと思います」
レース当日 1年生を支える槌田の姿が
1区、吉原碧彩(よしはら あおい)と2区エースの平方杏奈(ひらかた あんな)が健闘し、千原台は22位で3区へ。そして、槌田の姿は第4中継所にありました。
槌田選手「そらちゃん 今26位!」
初めての舞台に立つ1年生ランナーを支えていました。

槌田選手「結果がどうあれ、12人全員が心を一つにして戦えたことがすごいことなのではないかと思います」
千原台は32位でフィニッシュ。今年の都大路を経験した選手が4人残る来年、この悔しさを晴らします。