深刻な場合、死に至る…どんな場所・どんな人が感染しやすい?

深刻な場合、死に至るケースもあるという「肺NTM症」。どんな場所、どんな人が感染しやすいのでしょうか?

慶應義塾大学病院 感染制御部 南宮湖 医学博士
「お風呂場とか水道、あとは土壌、そういったところに常在する菌。7割程度ですね、中高年女性かなというのがあります。特に中高年のやせ型の女性にかかりやすい」

1か月以上の長引く咳などの症状が特徴の「肺NTM症」。感染の原因となる菌は、水回りなど身近なところに潜んでいるといいます。

30年にわたり病気を研究している医師は、特に風呂場に注意と警鐘を鳴らします。

長野県立信州医療センター 山﨑善隆 副院長
「日本国内での報告はほとんどが浴室での感染と言われていて、シャワーヘッドとかあるいは給湯口のぬめりの中に膜をつくって定着してしまう特徴があるので、お風呂の環境が(菌が)定着しやすい状態だと考えられている」

菌が繁殖しやすいという風呂場。シャワーヘッドなどを掃除することで、感染のリスクを減らすことが出来るといいます。

では、もし感染してしまったらどうしたらいいのでしょうか?

長野県立信州医療センター 山﨑善隆 副院長
「まずはかかりつけの先生に相談や、内科あるいは呼吸器内科。早めに受診して頂いて悪化している場合には、抗生物質を1年半から2年間行うことをおすすめしたい」